第1回 海外へ行ったら英語が上手くなる?
私は、長年ニューラ-ランドへの語学留学を企画、多くの生徒さんを送ってきました。私が直接指導するエスティームの生徒さんは、みんな有意義な時間を過ごしていると思います。なぜかというと、エスティームでかなりの準備を積んでいくからです。
世の中では「海外へ行けば自然に英語が上手くなる」という考えが一般的で、全然日本で勉強せずに語学留学される方も確かに多いです。しかし、そういった受身な態度では、日本へ帰国したとしても、仕事などで活かせるレベルには到底達しません。
逆に、日本に在住する外国人を考えてみて下さい。デーブ・スペクターなど一部には、日本人以上の日本語を駆使する方もいますが、逆に仕事が英語教師の場合、何年住んでいても上手くならない外国人も少なくありません。日本語の場合は、さらに、漢字やカタカナなどの読み書きが巨大なハードルになります。
この逆を考えてみて下さい。つまり、海外へ行けば英語が上手くなる」のではないのです。いかに、自らを「英語漬け」の環境に置き、明確な目標を持つかが鍵となるのです。日本で勉強しても英検二級やTOEIC700点位のレベルは、正しい方法で学習すれば、十分達成可能です。
海外で英語を勉強するのに、英和辞典や和英辞典が離せないのでは全く意味がないと思います。最低でも英英辞典が使える語彙力・文法力を留学前に身につけるべきです。なぜなら、レッスンは全て英語で行われるからです。学習者用の英英辞典で、語義を定義するのに使用している語彙は2000語から3000語です。中学・高校と6年間英語を習うのですから、決して多いとは言えません。
海外の語学学校で、ビギナークラスから始めるのは、時間とお金の無駄です。できるだけ中級クラス位からスタートできるように、日本で準備してほしいものです。
英語教育を斬る!
第2回 名詞の覚え方
「私はりんごが好きです。」を作文すると、I like apple.という答えが非常に多いですね。I like apples.というように複数にするのが正解なのですが、中学・高校と六年間英語を習っても、なかなか複数形を使えない生徒さんが多いですね。
実は、これは英語学習スタート時点での教え方に根本的な欠陥があるからです。例えば、ドイツ語圏の人は、appleとは覚えずに an apple と覚えます。なぜなら、りんごは数えられる名詞だからです。waterはというと、冠詞をつけずに覚えます。なぜなら「水」という意味では数えられない名詞だからです。
日本の英語教育では、数えられる名詞・数えられない名詞を区別して学習させる教育を行っていません。最初にりんご= appleでは、まともな I like apples.という作文ができないのは当然ではないでしょうか。
ある幼児の英語教材では、数えられる名詞は apples, bananas, orangesなど最初から複数形で導入されています。これが、まともな英語教育のあり方であり、常識なのです。小学校での英語教育が盛んになっていますが、英語を教える側には、ここまでの配慮ができる実力ある先生が、あまりにも少なすぎるように思えて仕方ありません。小学校の現場では、数えられる名詞・数えられる名詞の区別などお構いないしに、食べ物と飲み物を一緒にレッスンで提示しているケースが多く、いつもこれで良いの?って言いたくなります。
英語学習においては、必ず名詞が数えられるのか、数えられないのか、チェックする回路を作るべきです。