先日のレッスンで次の質問がテキストに登場してきた。
How long does a football match last?
生徒さんが last の意味が分からないようだったので、「調べてもいいよ」と言ったが、それでも解決しませんでした。なぜでしょうか。それは調べる前に品詞の確認をしなかったからでした。これは辞書を引くのに初歩的なスキルですが、最近生徒さんと接していると、品詞の確認なしに辞書をやみくもに引いているケースがあまりにも多いことに唖然とします。
高校生の場合、中学と違い教科書の裏には単語リストはありません。自力で単語の意味を調べないと予習ができないはずなのですが、品詞など全くお構いなしに単語を調べる生徒さんが、多いので辞書を引くスキルを最近は時間をかけて教えています。
上の例の場合は、DOESという助動詞があるわけなので、その次に主語がきて、そして動詞の原形が続くという、中学文法の基礎があれば、動詞で意味を探すはずです。動詞の意味は「。。。が続く」なので、質問の意味は「サッカーの試合はどれくらい（何時間）続きますか。」という意味になるのです。
この事例は現在の日本の英語教育の抱えている深刻な問題を露呈しています。それは中学・高校と最低六年間学習しているにもかかわらず、「基本的文法のルールに従い、品詞を意識しながら辞書を使えない」ということです。これでは自力で英語学習などできるはずはありません。
「英会話ができるようになりたい」以前の課題が山のようにありますが、エスティームではそれらを一つ一つクリアしながら、進めていくように日々努力しております。本当に英語力を伸ばしたい方は、是非私にご相談下さい。（空席状況によりますが、昼間はちょっとだけ余裕があります。）
