ミスタービーンの毒舌日記


企業の新しいリストラ策

投稿日時:2013/02/24 12:42


楽天やユニクロをはじめとして、社内で英語を公用語にしようという動きは、今後加速していくものと思われる。同じ企業内で多国籍の人間が働く環境では、リンガフランカとしてどうしても共通言語が必要となるのは当然のことである。

これは裏を返せば、「英語ができない人間は必要ない」というメッセージにも聞こえる。もし、社員がそう受け取れないとするならば、まさにKY(空気が読めない)の極みであろう。最近、私のスクールでも、そういった危機感から英語を学習しようという、30代40代の男性が実際に増加している。しかし、仕事をしながらの学習はやはりつらい。発音からやり直すとなると、なおさらである。

よく小学校の英語教育が話題となるが、一つ抜け落ちている議論がある。それは入口を早めたら、出口(つまり目標)はどこに設定するか?ということである。中学校から始めても、小学校から初めても最終的が英語力が一緒ならば、小学校から始めるのは無意味ということになる。実際、現状はまさにそうであると言わざるをえない。

大半の生徒は大学入試時が一番英語力が高く、入学後は下降する一方である。就職活動にTOEICが必要だと分かって、後でやり直すというありさまである。大学というブランド名だけで就職できるほと世の中は甘くない。企業はますます即戦力となる人材を求めている。時間をかけて育てる余力は昔ほどないのが現実である。

大学には「英語で勉強し単位を取得させる」講義をどんどん増加させるような試みを行ってほしいものである。現在、当校では大学生の受講生はほとんどいないが、危機感を持って英語に取り組む学生が来ることを願っています。4年間あれば相当なレベルまでに達することは可能です。以前教えていた早稲田大学4年生に先日会ったのですが、TOEICで800点取ったと言っていました。入学後も英語だけは真面目に取り組んでいたとのことです。早稲田、慶応の入試問題が解けるのであれば、全然驚きはしません。入試のために英語を勉強することは無駄ではないという何よりの証明ではないでしょうか。


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