ミスタービーンの毒舌日記


学校の英語教育が果たす役割とは?

投稿日時:2020/12/21 22:27


最近市内の某進学校の生徒さんから、学校の授業内容について詳しくヒアリングをしています。その話を聞けば聞くほど、大学進学という過程において学校の英語教育が果たす役割について考えさせられます。

近年のトレンドとして発信力重視というのがあります。ディベートや議論を授業に取り入れているケースもよくあるようです。しかし、そもそもそういったアウトプットができる段階に高校生の英語力があるのでしょうか。もちろんあるはずがありません。一体何割の生徒がそういった授業から恩恵を受けるというのでしょうか。

語彙力、構文力、文法力といったインプットを無視して、英会話ごっこをやっているとしか思えません。私の経験から言うとアウトプットは大学入学後から始めるべきです。中途半端な英会話ごっこをどれだけ続けても生徒さんの将来は明るくなりません。大人になって英語を勉強し直しのが大変になるだけです。

そもそもアウトプットの授業に1クラス40人はなじみません。せいぜい10人程度で行われるべきでしょう。最後になりすが、大学入試にスピーキングを求めている大学がいったいどれだけあるでしょうか。正確な読解力+速読力こそが受験生の目指す目標であるべきです。このことを無視した英語教育が行われていることは非常に憂慮すべき事態です。


Powered by Flips