ミスタービーンの毒舌日記


間違えている学習法 その2

投稿日時:2012/12/21 11:03


最近、カタカナがふってある辞書をよく見かけます。小学生や中学生向けのものに多く、分かりやすそうだから買ってしまったという生徒さんをよく見かけます。はっきり言います。絶対に止めましょう。まさに「百害あって一利なし」です。

 

どれだけ工夫してカタカナで表記しようとも、英語の母音の数だけで20あるのですから、カタカナで表記することは、そもそも不可能です。カタカナ表記にすることにより、脳は日本語の音韻体系に英語を当てはめようとしてしまいます。その結果、発音はもちろんリスニングにも大きな悪影響を及ぼすことになります。

 

日本ではなぜか発音記号をきちんと教えない風潮があります。中学一年生を指導していて、すぐに気づくのがTHISの発音です。THは上下の歯に舌先を入れて発音しなければならないのに、ほとんどの中学生はできていません。「ディス」みたいな発音をしています。私が正しい発音をすると、生徒は違和感を感じています。当然ですね。日本語にない音なのですから。その発音の仕方を学校できちんと教えないから、その音に拒絶感を感じるのです。

 

英語学習第一歩は正しい発音を学ぶことにあります。しかし、発音指導をきちんと行っているスクールが、どれだけあるのか非常に疑問です。私が教えている生徒さんで、他スクールへ通われた経験のある方でも、私のレッスンを開始した時にきちんと発音記号を読める方は皆無です。残念ですが、それが英語スクールのレベル・現実なのです。発音指導をしない先生・スクールは絶対に選ばないようにしましょう。お金と時間の無駄です。



Powered by Flips