ミスタービーンの毒舌日記


最近痛感すること

投稿日時:2020/09/03 09:10


当校で成績が急激に向上する例を見ることは珍しくありませんが、成績アップしている生徒さんに共通している要因があります。それは国語力に他なりません。

当然のことですが、第二言語の運用力が母国語を凌駕することはありえません。つまり英語力の上限は母国語の力によって影響されるわけです。日本語でまとまった論理的文章を書くことができないのに英語で何かを発信できるようになれるわけがないのです。

最近は英文和訳の授業が学校で軽視されています。これが日本の英語教育の諸悪の根源のように言われていますが、全く実態を無視した議論であることは明白です。英語で書かれていることが理解できていないのに、自分の意見をどうして述べることができるのでしょうか。日本の英語教育が迷走してきたのは、事実を直視しない姿勢です。

石川県の高校入試問題を見るとそのことが顕著に表れています。英文を理解すること以上に発信力に比重が置かれ過ぎているのです。その長文問題もたかがニューホライズンを三冊やった程度でどうやって解けるの?というレベル。理想と現実の乖離があまりにも激しいです。エスティームの受験指導はまず英文を正しく理解することから始まります。当たり前のことをまずこなす、これこそが学力アップの近道です。


Powered by Flips